2020年7月29日放送のあさイチで第3の食物繊維・レジスタントスターチについて、紹介されました!
教えてくれたのは、便秘外来・小林暁子医師です。
第3の食物繊維・レジスタントスターチの働きとは?
新型コロナウイルスによる生活環境の変化やそのストレス等により、便秘になる人が増えています。
便秘になったということは、腸の状態が悪くなっている可能性が高いです。
というのは、腸内環境が変化して善玉菌が減少する一方で、悪玉菌が増加して、多くの腐敗物質を出すようになるからです。
このような腸内環境が続いた場合、慢性的な疲労感を感じるようになり、肌荒れやイライラが強くなるなど、心身の不調が現れるようになります。
そのまま放っておくと、最悪の場合がんになる可能性もあります。
そこで、腸内環境の救世主になるのが、第3の食物繊維と呼ばれるレジスタントスターチなんです。
善玉菌のエサになる
便秘の原因となる腸内環境が悪くなるのは、善玉菌が減少する一方で、悪玉菌が増加するからです。
そのため、腸内環境を良くするためには、善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖を摂取する必要があります。
そこで、善玉菌のエサとなる第3の食物繊維・レジスタントスターチを摂取することにより、善玉菌を増やすことができます。
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方の役割を果たす
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があります。
水溶性食物繊維は、のりや昆布などの海藻類に多く含まれており、不溶性食物繊維はキノコ類・豆類・穀類などに多く含まれています。
実はレジスタントスターチは、水溶性植物繊維と不溶性植物繊維の両方の役割を果たします。
そのため、レジスタントスターチは第3の食物繊維と呼ばれているのです。
レジスタントスターチを効果的に取るには?
レジスタントスターチは「でんぷん」なので、炭水化物に含まれています。
主な食物の100g当たりのレジスタントスターチの含有量は次のとおりです。
・ごはん 0.1g
・食パン 0.7g
・うどん 0.5g
・さつまいも 1.1g
一般的に成人女性が1日に必要な食物繊維は18gと言われていますから、この含有量を見るかぎり、少なすぎると感じるかもしれません。
そこで、レジスタントスターチは次の食物を食べることで、効率的に取ることが可能です。
・長いも 5.8g
まとめ
食物繊維という言葉は聞いたことがあったが、どのような役割を果たしているのかについては、よくわからなかったという人が多かったのではないでしょうか。
食物繊維は腸内環境を良くするためには欠かせない成分であり、第3の食物繊維と呼ばれているのがレジスタントスターチ
だということは、理解していただけたのではないでしょうか。
専門家もオススメしていますので、便秘などの悩みを抱えている人はレジスタントスターチを摂取することをおすすめします。