2020年7月31日放送のZIP!でパンの冷凍解・凍術について紹介されました!
教えてくれたのは、パン料理研究家の片山智香子先生です。
目次
パンの冷凍・解凍術
正しいパンの冷凍・解凍のやり方を知ることで、パンをおいしく食べられる方法を紹介します。
正しいパンの冷凍法
冷凍のタイミング
パンはスライスした時点で乾燥していきます。
おいしい状態をキープするには?
★正しい冷凍のタイミングは「購入直後」!
・なぜパンはおいしくなくなるのか?
冷凍食品の専門家
東京海洋大学 先端科学技術センター
鈴木徹 特任教授
パンの中にある(小麦粉の)でんぷんが、焼いた時は広がるため、やわらかくなります。
一方、パンが常温状態の場合、でんぷんが結晶化して、水分が蒸発するため、硬くなります。
結論
フワフワ食感がなくなってしまったあとに冷凍しても、復活できないため、なるべく早く冷凍するのがおすすめです。
冷凍の仕方
一枚ずつラップします。
袋ごと入れてしまうと、空気に触れる面が多くなってしまいます。
出すとき、くっついてしまいます。
→ パンの表面に霜が降りた状態、つまり中の水分が抜けた証拠です。
結論
ラップで密閉することで、中から水分が逃げるのを防いで、フワフワ食感をキープします。
冷凍保存の期間
ギリギリ1カ月以内には食べてもらいたい。
冷凍で美味しさをキープする目安は、1カ月以内!
解凍の仕方
トースターで凍ったまま、解凍するのがベスト!
ここで、片山智香子先生から驚きのアドバイス
霧吹きで麦茶を吹きかけて、トーストするとおいしくなります。
→ パンは小麦、麦茶は大麦からできているため、相性がいいため。
食品冷凍学専門
鈴木徹教授
パン独特の香りは、小麦の香りなんです。
(解凍すると)香りも散逸するので、リカバーできるのでいい。
結論
麦茶を吹きかけることによって、解凍時に失われる「小麦」の風味をカバーできます。
麦茶を4,5回表面に吹きつけると、風味や食感がアップします。
高級食パンは冷凍には向いていない?
食パンといえば、生の食感が魅力の高級食パンが大人気です。
では、高級食パンは冷凍には向いていないのでしょうか?
高級「生」食パン専門店「乃が美」
阪上雄司社長
Q.一番おいしく食べるのは、生が一番?
A.トーストせずに耳までちぎって食べるのが、生食パンの醍醐味だと思います。
Q.恐縮なんですが、冷凍するのは…?
A.食べきれなかったら、冷凍もオススメしています。
★高級食パンは一度冷凍しても、焼かずに生でもおいしさが復活します。
高級食パンの解凍のワザ
<冷凍法>
1)一枚ずつラップで密閉します。
<解凍法>
2)電子レンジの「解凍機能」を使います。
ポイント
「クッキングシート」を使うことによって、蒸発した水分がパンの底にたまるのを防止することができます。
解凍の際、どうしても少量の水分が蒸発しますので、パンの表面が濡れないよう程よく水分を逃がすことで、べたつきを防止することができます。
【検証】冷凍菓子パンはおいしく食べられるのか?
あんぱん
ラップして冷凍したら、レンジの解凍機能で約2分
あんこがしっとりしていますが、パン生地がパサパサ…
→ あんことパンの解凍時間に差があるため、パン生地から水分が抜けすぎたため(食品冷凍学専門・鈴木徹教授)。
クリームパンも同様
★麦茶霧吹き解凍法を使えば、香ばしい味わいの菓子パントーストとして生まれ変わります。
カレーパン
具材の解凍時間を考慮して、レンジの解凍機能で長めの約3分
更に表面の揚げパン部分を復活させるため、トースターで約2分加熱します。
★解凍してもおいしく召し上がれます。
まとめ
普段から食パンを冷凍している方は多いと思いますが、正しい冷凍・解凍のやり方をご存知でしたでしょうか。
これまで冷凍・解凍のやり方を間違っていた方でも、この記事を参考に正しいやり方で食パンを冷凍・解凍すれば、おいしく食べられますので、ぜひやってみてください。
食パンの本当の美味しさを実感できると思います。